IMPLANT
インプラント
インプラントとは

インプラントは、失った歯の代わりとなるチタン製の人工歯根です。外科手術でインプラントを顎骨に埋め込み、その上にセラミック製の人工歯を装着することで、歯の機能と見た目を回復させます。
インプラント治療のメリットは、自分の歯と同じような感覚で噛めるようになる点です。顎骨に埋め込まれたインプラントは、周囲の骨と結合して固定されるため、安定して噛むことができます。また、歯肉から歯が生えているような自然な見た目に仕上がるため、見た目の美しさを求める方にもおすすめです。
アンデンタルオフィスでは、より的確な診断と治療後のメンテナンスで「長持ちするインプラント治療」をご提供します。歯を失ってお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
インプラント・入れ歯・
ブリッジの違い
歯を失った際の治療方法には、インプラント、入れ歯、そしてブリッジがあります。
インプラント治療には多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。
治療を安心して受けるためには、各方法のメリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、自分のニーズに合った治療法を選びましょう。
表を横にスクロールしてご覧ください。
インプラント | 入れ歯 | ブリッジ | |
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残った歯への影響 |
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咬合力 |
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見た目 |
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耐用年数 |
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治療期間 |
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治療費 |
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体への負担 |
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インプラント治療のメリットとデメリット
メリット
自分の歯のようにしっかり噛める
インプラントを周囲の顎骨に固定することで、失った歯根の代わりになります。天然歯に近い構造となるため、自分の歯と同じ感覚で硬さのある食べ物でもしっかりと噛むことができます。
自然な見た目に仕上がる
インプラント治療では、顎骨に埋め込んだインプラントにセラミック製の人工歯を装着します。人工歯は周囲の歯の色に合わせて色味を調整できるため、より自然で美しい見た目を再現できます。
残っている歯の寿命を縮めない
入れ歯やブリッジのように残っている歯を支えにすると、その歯に負荷がかかって歯としての寿命を縮めてしまうことがあります。その点、インプラントは顎骨に固定することで独立して人工歯を支えられるため、残っている歯に余計な負担をかけません。
長期間使い続けられる
入れ歯は4〜5年、ブリッジは7〜8年で再作製が必要になりますが、インプラントは10〜15年ほどは使用できるといわれています。適切にメンテナンスを継続することで、さらに長く使用することも期待できます。
デメリット
保険が適用されない
インプラント治療は、先天性の疾患や事故や病気によって顎骨が欠損している場合などを除き、基本的には保険が適用されません。そのため、保険が適用されるブリッジや入れ歯治療よりも治療費は高額になります。
体に負担がかかる
顎骨にインプラントを埋め込む外科手術が必要となるため、体への負担は避けられません。全身疾患などお体の状態によっては、インプラント治療が行なえない場合もあります。必要に応じて主治医と連絡をとり、診断します。
ほかの治療法より治療期間が長い
インプラントを顎骨に埋め込んだ後はインプラントが顎骨と結合するまで数ヵ月間待つ必要があります。人工歯を装着するまでに早くても3ヵ月はかかるため、ほかの治療法より治療期間が長くなります。
メンテナンスを継続する必要がある
人工歯を装着したら治療は完了しますが、治療後はインプラントのトラブルを回避するためには毎日のケアにくわえて定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける必要があります。
当院のインプラント治療の特長

インプラント治療に精通した
歯科医師による治療
当院では、「公益社団法人日本口腔インプラント学会JSOI専修医」の資格をもつ歯科医師がインプラント治療を担当しています。専門的な知識と幅広い臨床経験を活かし、患者様一人ひとりに適した治療をご提供します。
インプラント治療は、単に失った歯を補うだけでなく、自然な噛み合わせや美しい仕上がりを追求できる治療です。治療前には充分にカウンセリングを行ない、ご要望に沿った快適で美しい歯を再現します。どうぞ安心してご相談ください。
インプラント治療の流れ
01
初診・カウンセリング
まず、初回の診察で患者様のお悩みや治療に関するご要望、健康状態を伺ったうえでインプラント治療について詳しくご説明します。
治療方法や治療期間、おおよその費用、メリットだけでなくデメリットについてもご案内し、患者様の疑問や不安を解消します。何か不明な点があれば、遠慮なくご質問ください。02
検査
患者様のお口の状況を把握し、インプラント治療の可否を判断するため、レントゲン撮影による顎骨の検査や血液検査を実施します。
レントゲン撮影を行なうことで顎骨の状態を確認し、インプラントを固定するために充分な骨量があるかをチェックします。血液検査では、全身の健康状態を確認し、外科手術が問題なく行なえるかを評価します。03
治療計画の説明
検査結果をもとにインプラント治療の可否を診断し、可能な場合は患者様に適したインプラント治療の計画を立てます。
患者様に具体的な治療方法や必要な期間、通院回数、費用などを詳細にご説明し、患者様に納得していただいたうえで治療を開始します。なお、インプラント治療が難しいと判断した場合は、別の治療法をご提案します。04
手術
インプラントを顎骨に埋め込む手術を行ないます。局所麻酔をするため痛みの心配はありません。歯肉を切開して顎骨に穴を形成し、インプラントを埋め込みます。
カバーを装着して歯肉を縫合したら手術は完了です。インプラント1本につき1時間半から2時間程度の時間がかかります。手術後はインプラントと顎骨が結合するまで数ヵ月間待ちます。05
人工歯の装着
インプラントが顎骨としっかり結合した後、再度歯肉を切開し、カバーを取り外してインプラントに人工歯の土台を取り付けます。
その後、歯肉が治癒した段階で型を取り、セラミック製の人工歯を作製して装着します。人工歯の色は、周囲の歯と自然に調和するように調整できます。最後に噛み合わせを調整したら、インプラント治療は完了です。06
メンテナンス
治療後は適切な歯磨きでお口を清潔な状態に保っていただきます。インプラントの周囲の歯肉や骨が炎症を起こさないようにしっかりと歯垢を取り除くことが大切です。
また、インプラントを長期間快適に使用するために、歯科医院でメンテナンスも受けてください。定期的に通院し、インプラントの状態や周囲の歯肉の健康状態に問題がないかチェックすることが、インプラントのトラブル防止につながります。
インプラントのメンテナンスについて

インプラント治療で歯の機能や見た目を取り戻しても、治療後のケアをおろそかにすると、歯垢や歯石が溜まり、インプラント周囲の歯肉や骨に炎症が起こることがあります。
インプラント周囲炎とよばれるこの症状が悪化すると、インプラントが脱落してしまうこともあります。インプラントを長期間快適に使用するためには、毎日の歯磨きによるセルフケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスでお口を衛生的に保つことが大切です。
当院のメンテナンスでは、インプラントの状態や噛み合わせのチェック、歯周ポケットの検査、歯のクリーニング、歯磨き指導などを行ない、インプラントのトラブルを防ぎつつ、お口を衛生的に保てるようサポートします。インプラントの状態やセルフケアについて気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
リスク・副作用
インプラント治療にともなう一般的なリスク・副作用
- 機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
- 高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
- 手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
- 手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
- 手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気などの副作用が現れることがあります。
- 手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
- インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
- 毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。
「日本口腔インプラント学会JSOI専修医」について
「公益社団法人 日本口腔インプラント学会」は、口腔インプラント学に関わる広い学識と専門的技能を有する歯科医師に対して、「日本口腔インプラント学会JSOI専修医」の資格を与えています。「日本口腔インプラント学会専門医」取得の前段階の資格と位置づけられています。
「日本口腔インプラント学会JSOI専修医」資格取得の条件
- 2年以上継続して正会員である。
- 同会指定の研修施設に通算して2年以上在籍している。
- 同会学術大会および支部学術大会に、4回以上参加している。
- 同会指定研修施設の認定講習会を受講している。
- 2年以上経過した5症例を提出できる。
- 口腔インプラント指導医2名(内1名は施設長)の推薦を得ている。
- ケースプレゼンテーション試験に合格している。
など
「日本口腔インプラント学会JSOI専修医」資格保持の条件
- 5年ごとに資格の更新をする。
- 本会学術大会および支部学術大会に各々1回以上、計3回以上参加している。
- 専門医教育講座を2回以上、専門医臨床技術向上講習会を1回以上受講している。
など
詳しくは、「公益社団法人 日本口腔インプラント学会認定 JSOI専修医制度規程」をご覧ください。